2014年5月22日木曜日

ビーバよさようなら

日向ぼっこが大好きでした。自分の欲求を訴えることは殆どなく、万事につけ控え目、謙虚なビーバでしたが、自分の居場所を確保するのが上手くて、いつも特等席を確保していました。二月後半から動きが鈍くなり、食欲も落ちました。三月一日の夕方に容態が急変し、暗く冷たい場所に身を隠そうとしはじめましたが、夜11時にはお気に入りのストーブの前の爪研ぎの上に戻り、じっと踞っていました。横に置いた猫布団に寝かせると、そのままぐったりとなりました。それから二時間後、二日の午前一時五分、痙攣がおこり、その後動かなくなりました。掠れるような小さな声で「ニャー」と鳴きました。ビーバの臨終の言葉でした。技術実習室から金工室から木工室へ、さまざまな人に可愛がられ、また時には排除されたりしましたが、全てをあるがままに受け入れ、飄々と長い猫生を生き抜きました。最後の三年は家猫として大勢の猫たちと交流しました。ビーバに句が詠めたら、高杉晋作のように「面白くきこともなき世を面白く」と詠んだかもしれません。

2014年5月20日火曜日

お別れ

タイガー 2012年10月26日享年18歳
トロイ2014年2月23日 享年9歳9ヵ月
ミケツー 2014年2月27日 享年20歳(推定)
ビーバ 2014年 3月2日 享年20歳(推定)
ご報告が遅くなりました。過去半年に旅立った学芸キャッツたちです。タイガーを保護した時は既に衰弱が始まっていましたが、三ヶ月足らずのうちに室内生活になれ、しっかり適応した賢い子でした。トロイは心臓病と喘息を患い、療養生活をしていましたが、よく持ちこたえていました。最後は急に弱り、あっというまに旅立ちました。ミケツーは保護時はあすをも知れぬ様子でしたが、その後一年半生きて、素晴らしく愛嬌のある家猫ぶりでした。ビーバは晩年の三年間、室内生活で戸惑いもあったようですが、最後の日々は穏やかで、陽当たりのよいお気に入りの場所を確保し、飄々としてすごしました。皆、最後をみとらせてくれて有り難う。安らかに眠ってください。