2010年11月15日月曜日

クレストの皆様

皆さんやはり心配していたんですね。張り紙などで消息を伝えるべきかとも思いましたが、新たに猫が捨てられる呼び水になる懸念があり、公にはしないことにしました。おかーぽんやトロイは、皆捨て猫だったのですから。おかーぽんは元気です。病気でもなんでもありませんから安心してください。
可愛がってくれる人が大勢いるおかーぽんを連れて帰るべきかどうか、またおかーぽん室内生活にが馴染んでくれるかどうか、数カ月散々悩みました。毎日餌をあげる時姿を確認していましたが、寒さが苦手で、余程の大雨でもない限り、いつも温風のでる機械の前にうずくまっていましたね。でもおかーぽんが機械に近づくと毛がからまり故障の原因になりますし、クレストの方ではない他方面からではありますが、猫に関する苦情が絶えない現実があります。この前の台風が来る前夜、おかーぽんが濡れた草の上にうつぶしているのを見て「結局のところ、この子の居場所は大学にはないのだ」と気づき、心を決めました。
学芸キャッツは恵まれているとはいえ、外の生活はやはり過酷です。昨年病死したトロイの兄弟トラや、尿路結石を患うトロイのように、病気になってからでは遅いのです。茶々のように、交通事故にあっても誰にも気づかれず、隠れて苦しんで死にいたったケースもあります。野良猫にとって病気や事故は即死を意味します。
おかーぽんはまだ七歳。順当にいけばあと十年は生きるでしょう。これから十年間衰えていく姿を見続けるよりは、家猫として世話する方がよいと思ったのです。
学内にはまだ大勢の猫がいます。なぜおかーぽんを?という意見もあるでしょう。環境の変化から来るストレスに耐える体力があり、人に懐いており、行動半径が狭く家猫としての素養が高い、という理由によるものです。うすみけやビーバのように人なつこくても14、5歳にもなっていると環境の変化によるストレスは軽視できません。また若くて元気な前髪は正門外まで遠征する程行動半径が広く、完全室内飼いにするのは難しいでしょう(我が家は交通事故がこわいので室内飼いです)。
おかーぽんの小屋は規模を縮小して、餌場として使っています。牛乳やドラジュニアが立ち寄っているようです。いま暫く軒をかしてください。

2 件のコメント:

  1. おかーぽんが元気と知り、一安心しました。

    落ち込んだ時や気分が晴れないときはおかーぽんによく会いに行ったものです…
    これから会えなくなってしまうのは寂しいですが、家で暮らす方がおかーぽんにとっては安心・安全ですね。良かったです。ありがとうございます。

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  2. おかーぽんが病気でないとわかって安心しました。ありがとうございました。卒業生たちにも知らせておきます。

    捨てられていた頃から、建物の中に入ってはダメと言えば素直に従っていたのに、雨の日だけは我を忘れたように建物の中に入りたがるし、人の膝に抱かれても平気だったので、クレストでは、きっと飼い猫だったのが子どもを産んで捨てられたのだろうと、みんなで推理していました。
    ですから、もう雨にも濡れなくてすみますし、これからの冬の寒さを考えると、おかーぽん、幸せだと思います。
    よろしくお願いします。

    CREST住人

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